December 2009 Archives

making a new book 4

先日、東京・足立区のとある印刷工場まで、写真集の印刷立ち会いにいどむ。
印刷の立ち会いはこれで4回目になるけれど、何度やったとしても、終えたあとのこの苦々しさや悔しさを感じずに済むことはないのじゃなかろうか。
あともうすこし、なにか出来たんじゃないか、なぜあと一言、念を押さなかったのかと、印刷立ち会いの翌日から毎朝、後悔とともに目が覚めた。きっとこのせいで白髪も増えているはず(このあいだまた白い鼻毛を発見したし)。

これは写真を撮った本人の、その写真を印画紙で見てきた自分だけが感じる瑕疵で、きっと完成品をみた人はなにが問題なのかわからないくらい素晴らしい印刷になっています。しかしだからって、もっと良くする余地があったという思いは消えない。独りよがりかもしれない。でも、独りよがりやエゴイズムは作り手の軸足、そこから足を離した作品なんてきっと作品とは言えない。

下の写真に写っているプリンティングディレクターや印刷のオペレーターは、写真の印刷をこれまでに数限りなく経験していて、実際とても眼も腕も良い方たちで
す。けれど彼らが持てる能力の100パーセントをこの印刷に注いでくれることは稀で、せめて80くらいは発揮してくれるように言葉を尽くす。どうしたらこの人を本気にさせることが出来るのか。写真集を作る作業で、僕はいつもこの壁の前で途方に暮れます。ようは"人"であり"言葉"なんだと。

そのような個人的な反省はあるにしても、今回の写真集は自信を持って、充分に良い出来と言えます。
見てください。来週後半には順々に書店にも並ぶはずです。


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